orchestral player
今日紹介したいのは、まずスーザン・スローターです。初めて女性でメジャー・オーケストラ(セントルイス響)の首席トランペット奏者になった人です。2003年に初めてお会いしたときは、ホントに近づきがたくて、コワイ感じがしました。桁違いのすばらしい演奏にも驚きました。迫力と輝かしさ、確固たる自信からわき出す音楽に、圧倒されましたね。アメリカのメジャー・オけの首席というのはこんなにすごいんだ!と感服でした。
そのとき、演奏にも人にも、良くも悪くも、まったく女性らしさというのは、正直感じませんでしたね・・・(^-^; 金管楽器の世界で、男性と同等にやっていくということも考えさせられました。IWBC自体、おばさんというよりはおじさんに近いような女性が正直多いです。私も人のこと言えないけどね。そんな中で、彼女は群を抜いてたくましく見えました。写真では残念ながらわからないけど、背は大して変わらないのに、厚みがまったく違うのですよ。私の3倍くらいあるの!!!!!
2006年のときには、金管楽器奏者の演奏と歯について凝っていて、レクチャーを受けました。オーケストラの首席をはっていくというのは、本当に大変なことなんですね。そんな忙しい中、無理を言ってC管を選定してもらいました。なので、今も彼女の選んでくれたC管を使っています。
今回からコンペティションは、スーザン・スローター・ソロ・コンペティションとなり、IWBCにはかかせない存在です。そうそう、彼女はこのIWBCの創設者ですから!
今回のカンファレンスで、ホルンのジュリーさんと共に彼女は表彰されました。なぜなら、先日、長年の務めたオーケストラを無事に卒業されたからです。だんだん時代は変わりますね。
そのせいかはわかりませんが、彼女は今回、とても穏やかに感じられました。いつもあちこちの部屋を回って、参加者に声をかけ、ニコニコ笑っていました。Monarchのリハをしていたら、「それは私が選んだC管だよね!」と耳元でささやいたり、こう見えてお酒をあまり飲まない彼女は、私がギリシャ料理さんの地下で写真を撮ってといったら、自分が持っていたジュースのグラスとお友達のビール瓶を持ち替えて、おちゃめに笑ってくれました。また、私たちの演奏会の後には、彼女から写真を撮ろうと言ってくれました。
彼女との距離がちょっと縮まったようで、うれしいです。やっぱり憧れの人です。
そして、スローターと一緒に写っているのが、最近話題のテューバのキャロルさんです。
彼女はまだ20代なのかな。彼女は女性で初めてメジャー・オーケストラのテューバ奏者になりました。フィラデルフィアです。
彼女は2006年のときにも素晴らしい演奏を聴かせてくれましたが、今回もホント素晴らしかった。音もいい音だし、テクニックもすごい。スーパースターですね。
なんと、彼女とは、Monarch Brassでも一緒に演奏することができました。何度も言いますが、そんなスーパースター揃いのMonarchに参加できて、私はホントに幸運です!
一緒に写っているのは、我がJLBのプリンシパル・ユーフォニアムのみほ先生です!
そして最後の1枚は、リンダさんとマリーさんです。
リンダさんは先日もオンタリオ湖のウォーキングで登場しましたね。カルガリー・フィルの副主席トランペット奏者です。
2003年のコンペティションで2位になった副賞で、誰にでもレッスンを受けられる権があって、彼女のリサイタルに感激してレッスンを受けました。
その時の彼女はコルネットを吹いていましたが、トランペットを使ったミュージカルになっていて、ピアニストさんと2人でとても素敵なラブストーリーを見せてくれました。その演奏技術と表現、そして演出と、細部まで手が込んでいて、人柄が良く出ていました。
タイプとしては、私は彼女と一番似ているかもしれません。一緒に湖畔を歩きながら、いろんな話もして、もちろんウォーキングやヨガなど、体のことを考えていることや、今のラッパのこと、プライベートなことまで、たくさん話ができました。素敵な女性です。
そして真ん中のマリーさんは、女性で初めてメジャー・オーケストラに入った(シンシナティ)人です。こう言っては失礼かもしれませんが、日本ではこのくらいの歳のおばあちゃんがラッパを吹いているなんて、それもプロとして、想像がつかないでしょ。やっぱり歴史が違うのだなと感じます。前回まで、やっぱりあまり話したことがなかったのですが、Monarchで一緒に吹かせてもらったからか、たくさん声をかけていただきました。
日本では、私がマリーさんくらいの歳までラッパを吹いていかなきゃ!!!インターナショナルの女性金管楽器の集まりだけあるでしょ。大スターたちに囲まれて、幸せで勉強勉強の充実した日々でした。
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