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2017年3月27日 (月)

about JAS_AC

最近よく話題になっているJAS●ACともめていました。過去形になっていますが、手続きを済ませてとりあえず落ち着いただけで、私にとっては何も解決も納得も理解も出来ない状況ですので、良いことではありませんがここに書くことにしました。これを書くことによって、いやな思いをされる方もいらっしゃるかもしれないのは覚悟の上で、意思表示をいたします。

きちんと申し上げておきますが、著作権に関しては当然理解します。支払いも不明瞭な点はありますが払わないつもりは全くありません。むしろ必要だと思っています。しかし、この会社のやり方に関しては全く理解できません。

事の発端は、私が著作権のことなどわからなかった10年以上前のことです。私が主催した演奏会の著作権料の支払いに関して、JAS●ACから電話がかかってきました。私のところにではありません。私の地元の知人宅でした。知人は私に連絡をくれましたが、それは詐欺かもしれないから気をつけてというアドバイス付きでした。それはそうだと思います。演奏会の問い合わせ先は何千枚もばらまいているチラシにも明記されていますし、私自身のホームページもあります。私の問い合わせ先を知ることはさほど難しいことではないと思いますが、なぜか主催者であり問い合わせ先である私のところでなく、実家近くの知人のお宅に電話がかかってきたのです。

そのことに関して、私はすぐに折り返し電話をし、なぜそうなったのかを問いました。窓口の担当者は私に関係ある連絡先ということでその連絡先を見つけたからの一点張りでした。話が進まないので上司と話したいと言いましたが、断固として代わりませんでした。私はこのことに関して、書面で報告をするように求めました。報告が出来ないのであれば、それがなぜ報告できないのか回答するように求めました。そしてその後何年経っても返答はありませんでした。

この数年後、今度は実家のFAX専用機に留守電が入っていました。同じ内容です。そして、また同じです。私の問い合わせ先には連絡が来ません。そしてまた折り返し電話をしました。そしてまた同じです。最後には「じゃ問い合わせ先を教えてくださいよ!」と言われました。

それからまた何年も経ってつい最近、先方は弁護士さんを使って私のことを調べてやっと私にたどり着きました。支部長という人と話をすることができました。上記のことに関して支部長が言ったことは、
1.そんなことを言ってくるのは班目さんだけなんですよ。
2.班目さんの関する連絡先として見つけたから連絡しているわけであって何の問題もない。
3.口で謝るんじゃ許してもらえないんですかねぇ。
4.悪いことをしているんじゃないのに謝罪の書類は出せない。

ここからは私の意見ですが、
1.2.に関して、そんなにあちこちで問い合わせ先を間違えられては困ります。私は関係ないところに電話が来たことを許さないというつもりはありません。なぜそうなったのか、どこでその連絡先を見つけたのか知りたいだけです。自分のやっていることで人に迷惑をかけたくありませんから。間違えることはあると思います。やり方が間違っているのかもしれませんし、努力が足りないのかもしれませんが、そういうこともあると思います。でもそうなのであれば、誠実に謝罪があって欲しいと思いました。私には同じことが2回ありました。別にそれが私だけでもかまいませんが、同じミスを私に対して2回繰り返しているわけです。こういうミスが起こらないために原因を究明したり反省したりすることはないのでしょうか?3.4.に関して、今となっては個人情報の扱いに関してはずいぶん気を使う時代になってきましたが、私個人の情報が他人に電話をされてペラペラと話されてしまうということは問題でないのでしょうか?それに腹を立てて訴えるほどではありませんが、こちらも人を相手に商売しているわけですから、なんでも人様に知られてもいいわけではありません。そのことに対して、「班目さんがそういうなら謝りますけど~、それじゃ許してもらえないんですかねぇ~」と支部長たる方がおっしゃるというのはどうなのでしょうか。そしてその次の瞬間には、悪いことをしているわけでないのに謝罪の文章は出せませんねとくると、さっき軽くですが、それなら謝りますけどと言っていたのは何なんでしょうと思ってしまいます。

当然、上記の件に関しては、何も進展していません。先方も私が黙っていればこのままうやむやにするつもりなのでしょう。言ったとしても、個人で問い合わせるレベルでは、私がトップクラスのクレーマー(ということも支部長に言われました)で、同じ返答を繰り返すのみになっているようです。

そして、私が地元で行っているブラス・クリニックに関しても理解できないことがあります。地元のホールを使って、地域貢献のつもりでクリニックを開催しています(当然儲かりません)。

A.マスタークラスとクリニックというタイトルでも、ホールで行う場合、「マスタークラスとクリニック」という名前のコンサートかもしれないので、著作権の申請を行わなければならない。
B.申請しようとしても、【生演奏・録音演奏】など演奏をしたという前提での申請ページで、【演奏していない】という申請ができないのにも関わらず、webから申請してくださいと支部長に言われる。※申請ページに問題があるのではと言っても「こっちもがんばってるんですよね~」と副支部長。
C.申請ができない旨を伝えると、備考欄に演奏していないと書いてくれと言われ書いて申請したが、1週間後には【曲目を申請してください】というメールがくる。
D.3.の件を問い合わせるが、「まだ何か月も前の仕事が処理できていないので班目さんの申請には手を付けていない。自動送信されているメールです。」とのこと。メールには自動送信という明記はない。
E.4.の件のまたさらに1週間後、また曲目を申請してくださいと同じイベントに関して催促メールが来たので同様に問い合わせても、また同じ回答。「班目さんのことばかりやってるわけにはいかないんで」と担当の副支部長。

ここからも私の意見ですが、
A.に関して、支部長は以下のようなことも言っています。「それは当事者しか知りえないですよね。だからわからないじゃないですか」。ということは当事者を信用していないということですよね。著作権の申請に関しても、ホールのキャパ数で料金が決まりますが、これも当事者のいうことは信用できないので、ホールの最大のキャパ数で計算するのだそうです。もちろん、すべての人が正しく申請するわけではないかもしれませんが、この会社は当事者の言うことは信用しないという方針であることが今回よくわかりました。私のマスタークラスも400名程度のホールで、受講者は15名程度が多いです。それでもこの会社はキャパである400名分の著作権料を請求するわけです。そして、マスタークラスであろうがクリニックであろうが、それがコンサートの名前で当事者が隠れて演奏会を行っているのではないかという疑いで申請を求めるようです。「マスタークラスを辞書でひいてみてください」と申し上げたところ「そういう嫌なことをいわれても変わりません」と副支部長。B.C.D.に関して、申請フォームを改善しようとか、クレーム対応とか、そういうこともこの会社にはないようです。

上記のこと、それから、何回もあった電話での対応、これらのことで、この会社が世の中の人たちに良く言われない理由もよくわかります。申請する必要がないのではなんてことを言えば、「次の段階に移させていただきます(法的な手段をとる)」と半ば脅しのようです。上記のことも法律を並べれば申請しないこちらがただ悪いだけなのでしょう。ですが、こちらの会社が何かもっと努力をしたり、著作権料を払う側が気持ちよく払えるようにとか、もっと理解しようとか、そういう気持ちがあるどころか、当事者は信用できない、だから最大限の金額をとか、そのような気持ちが態度や言葉の端々から感じられる会社であるわけですから、手続きをしたくないという人がいたり、叩かれるのも当然でしょう。私もいい気持ちどころか、これらの対応に関しては軽蔑の気持ちを持っています。「音楽文化を守る」というのがキャッチフレーズのようですが、こんなことならホールでマスタークラスなんてしない方が、私がやっている研究発表のような小規模のコンサートなんかやらない方が、新しい作曲家の新曲なんか使わない方がいいということになっていくと思います。外国の知人にこのことを話したときに、「日本の著作権はコンプリケートなのは前から知っていたよ」と言われました。よそではもっとわかりやすところが多いようです。もっともっと改善の余地があるはずだと思います。それなのに、ちょっとした努力もせず、新たな収入のことばかり考えて、そんなところが音楽文化を守れるとは到底思えません。

これを読んで気分が悪くなったと思います。申し訳ありません。ただこれを黙っていられません。私はこれからも負けずに、自分の思う活動をしていきます。私の活動などはなくてもいいような大したことではありませんが、ひとつ言えることは、自分の私利私欲のためだけにやっているわけではありません。これは一生変わりません。まとまりませんが、最後まで読んでいただいてありがとうございました。


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コメント

Jasrac ジャスラックとは著作権法の番人となっていますが、高圧的な利権屋です。例えば、300人ホールで30人に対して演奏しますと。記述の通り300人分の権料を請求します。30/300の内訳を詳細に提出させる酷いものです。

投稿: 齋藤 友幸 | 2017年3月27日 (月) 09時46分

最近は整体院などにも申請を要求しているようです。音楽教室の件もそうですが、これなら音楽を使わない方がいいということになってしまいますよね。音楽文化を守るどころかなくそうとしているようにしか思えません。

投稿: かな | 2017年12月 5日 (火) 11時20分

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