EuroBrass19-2 Test-piece
European Brass Band Championship 2019
4/25(金)はいよいよ
チャンピオンシップのテスト・ピース(課題曲)。
毎回、開催地の作曲家に委嘱されます。
といことで、
今回はスイスの作曲家。
コンクール前には、
作曲家のトーク・タイム。
曲の内容はさることながら、
作曲家さんの人柄を垣間見ることが出来て、
これもまた面白いですね。
やっぱり人柄が
曲に出ているように思います。
チャンピオンシップ・テストピースの作曲家
Ludovic Neurohrさん。
タイトルは、
Dear Cassandra (Concerto for Brass Band No.14)
奏者にとっては、
音域もインターバルもキツそう。
掛け合いやちょっとしたデュエットも
整えるのが難しそうです。
全体ではやはり
ダイナミクスの設定とバランスの取り方。
バンドによって、
全く違う曲に聞こえます。
20分くらいの大曲です。
演奏順はもちろん
くじ引きで以下の通り。
テスト・ピースの私のイチ押しは、
ノルウェーのEikanger-Bjørsvik Musikklag。
全くスキがありませんでした。
現代的な素晴らしいサウンドで、
はっきりした表現。
精巧に組み立てられ、
曲がとてもわかりやすく表現されていました。
旗を振って
オリンピックさながらの応援団。
これも
「ヨーロピアン」って感じですね!
注目のCory Bandは
ブリティッシュなサウンドで素晴らしいのですが、
残念ながら
大人しく聞こえました。
近年、
ヨーロピアンのコンクールでは、
「ブリティッシュのサウンド」であることが
良い評価を受ける要因にならないことがあるように思います。
ヨーロピアンに来たらすでに、
ブラスバンドは
イギリスのものでなく、
「インターナショナル」なものになって来ています。
この数年の変化はとても大きいというのが、
今回の1番の感想でもあります。
Paris Brass Bandは
洗練されたサウンドが相変わらず印象的ですが、
技術的に目一杯なのか、
ミスが目立ち表現に余裕がなかったのが残念。
反面、
とても落ち着いた表現をしていたのが、
ドイツの3BA Concert Band。
前回はユースバンドで吹いていた友達が大きくなって
こちらのバンドで吹いてるのを見て
嬉しくもなりました。
Brass Band Oberösterreichは、
さすが音楽の都 オーストリアのバンドという感じで、
品のある大人の演奏。
スイスのBrass Band Bürgermusik Luzern
ベルギーのBrass Band Willebroekも、
安定感のある演奏で
楽しませてもらいました。
16:00から22:00過ぎまで
ぶっ通しで同じ曲が次々演奏されるわけですが、
バンドによって全く違う曲のように聞こえますから
面白いものです。
ボックスの中で聞いている審査員は
さぞかし大変かと思いますが(^_^;)
ちなみにこの日の審査員は
Ian Bousfield (England)
Hervé Grelat (Switzerland)
Bert Van Thienen (Belgium)
帰り道ケバブレストランで一息ついていると、
みんないるいる!
Cバンドのプリンシパルさんや
Eバンドのお友達、
某雑誌の編集長に
今回は参加していないBバンドのユーフォニアムのDくんが
Cバンドのトロンボーンのお父さんと一緒に。
モントルーの街は
バンズマンだらけ。
そんなのも
ヨーロピアンの楽しみかもしれません。
つづく。
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